フランス旅行の荷物【応用編】パッキングの女王が選ぶ、あると便利なモノ

日本からの旅行客がホテルに着いて、開口一番に「あー持ってきてない！」となるものが歯磨きセット（歯ブラシ、歯磨き粉）ですわ。フランスのホテルには基本的にアメニティとして準備されていないため、高級ホテルであっても頼んで持ってきてくれたらラッキーという感じですの。

私がインバウンド関連の仕事をしていた頃、学生150人のツアーを担当したことがありました。事前にアナウンスはしていましたが絶対に忘れる生徒さんもいるだろうと踏み、こちらでも準備することに。宿泊先の四つ星ホテルに有料でもいいからと懇願しましたが、「歯ブラシをこちらで用意？無理ですわ」と一蹴されてしまったので、ドラッグストアをはしごしてなんとか50人分の歯ブラシセットを用意したのです。ムダになっちゃうかしら……と心配していましたが、結果的には38名が忘れていました。ほら、やっぱり！思わず、ドヤ顔ジャンビエになってしまいましたわ。

そういえばあのとき、大量の歯磨きセットを買う私を見て一人の薬剤師さんがギロリ。「あなたこんなにたくさんなにに使うの？」なんて怪しまれて大慌てでございました。

ボディタオルやスポンジ、コンディショナーなどのバス用品もフランスのホテルにはありませんの。シャンプーだけはかろうじて備え付けられていますが、シャンプー兼ボディソープという感じですので髪の毛には刺激がやや強めかもしれませんわね。ただでさえフランスの硬水は髪が傷みやすいのに、さらにコンディショナーやヘアトリートメントなしでは髪の毛が数日でゴワゴワになってしまいます。機内に持ち込める液体に限りがあるので、ミニサイズのヘアケア用品を持って行くことをおすすめしますわ。せっかくのフランスで髪が大爆発なんてショックですもの。

靴を脱ぐ習慣のある私たち日本人、やっぱりスリッパがあると落ち着きますわね。夏だったらビーチサンダルを部屋履きとして使ってもいいかもしれませんことよ。そのまま海辺にも行けますわよ！
あとは頭痛や下痢、虫刺され用の薬、絆創膏なども必携しておくと安心ですわ。ぎっくり腰歴のある方や、足腰に不安がある場合にはサポーターやコルセットも持参すると良いでしょう。長旅で疲れが急に出ることもありますから、せっかくの旅行中にホテルで休養なんてことにならないよう、備えておくことをおすすめしますわ。

ここからは何十人ものパッキングを手伝ってきた、自称「パッキングの女王」である私がおすすめするパッキングで役立つアイテムをご紹介しますわ。え、自称かよって？細かなことは気になさらないでよくてよ、ウフフ。

パッキングの女王様がお気に入りなのは……ジャジャーン！洗濯用の網袋でございますわ。
洋服や下着、靴下などをうまく整理してスーツケースに入れられるだけでなく、帰国後にそのまま洗濯機にインできるから一石二鳥ですの。私が渡仏したばかりの頃は「なんなのこれ？」と不思議がられていましたが、今や現地の友人たちにも大人気。フランスでは手に入りにくいので、日本に帰ったときのお土産にお願いされることも多いんですのよ。

あとは、サングラスや帽子もフランス旅には欠かせませんわ。日本より緯度が高いフランスは日差しが強く、これらがなくては真っ赤に日焼けしてしまうこともしばしば。パリだけでなく、山岳地域や海沿いなども日差しが強いのでお気をつけあそばせ。

日本と同様、フランスでも買い物袋は有料です。どうせパッキングするときに袋から出すことも多いので、お店で都度購入するのではなくオシャレなエコバッグを数枚買ってみてはいかがでしょう？最近、フランスでは洗濯もできる布のエコバッグがトレンドですの！私も近くのデパートや郵便局「LA POSTE（ラ・ポスト）」などで購入したのですが、どれもキュートでございますわ。お土産としても喜ばれますので、多めに購入してもいいですわね。

このほかにも寒いときにちょっと羽織れる大判のスカーフや、Caféやホテルでのチップに使える小銭も私の旅の必需品でございます。ぜひ参考になさってくださいませ。

最後に、荷物の準備を楽しくする秘訣をひとつ。“旅程を一つひとつ確認しながらなるべく身軽に”を意識すると、準備の時間も楽しくなり、本当に必要なものが見えてきますわよ。さぁ、下のチェック表を見ながらレッツパッキング！忘れ物をすることもあるでしょうが、それもまた旅の思い出になるはずですわ。

「あれがあったら良かった」「これはいらなかったな」なんて経験を重ねながら、ぜひ旅のスペシャリストになってくださいませ。人生も勉強。旅も勉強！でございますからね。

今宵はこれでおしまい。
Excellente soirée! あなたにとって穏やかで明るい毎日でありますように。

写真提供：Mme.JM