ビジネス用語 シーン別あるある!(後編)

相談しあうビジネスマンのイメージ画像

ようやく少し仕事に慣れてきた、某会社の営業部に配属された新入社員・Aくん。B子先輩からのフィードバックは相変わらず山のようにあるものの、複数のタスクをプライオリティを考えながら進められるようになってきました。B子先輩マターだった仕事も、少しずつ任せてもらえるようになってきたのですが……。

シーン3「スケジュール変更後の展開が意味不明!」

本日のタスクをコツコツと進めていたAくん。「そろそろお昼休みか……何食べようかな」と思ったとき、B子先輩が急ぎ足でやってきました。

B子先輩 アイコン

B子先輩「来週のC社とのミーティングは先方の都合でリスケになったから、Aくんにお願いしていた作業も一時ペンディングね。バジェットがフィックスしてから再開しましょう。その間にD社とのPJ案も始めておきたいから、明日メンバーをアサインしてブレストしよう!リソースも先に押さえておきたいし」

Aくん アイコン

Aくん「(バ、バジェット!?)先輩‥、毎度すみません。言葉がわからず理解が追いつきません‥!」

<用語解説>
リスケ:日程を再調整すること。「リスケジュール(reschedule)」の略。「オンスケ」は「オンスケジュール(on schedule)」の略で、予定通り問題なく進んでいること。
ペンディング:物事を保留にしておくこと。
バジェット:予算や経費のこと。
フィックス:確定。
アサイン:任命する、割り当てる。
ブレスト:「ブレインストーミング(brainstorming)」の略。複数で自由にディスカッションして、どんどんアイデアを出し合うこと。
リソース:業務を達成するために必要な人材、資金、物資などのこと。

<B子先輩が言っていたのは…>
「来週のC社とのミーティングは先方の都合で再調整になったから、Aくんにお願いしていた作業も一時保留だね。予算が確定してから再開しましょう。
その間にD社とのプロジェクト案も始めておきたいから、明日メンバーを割り当てて自由に意見を出し合う場を設けましょう。担当するメンバーを先に押さえておきたいし」

シーン4「取引先との打ち合わせは、緊張感を増幅させるカタカナの嵐!」

取引先との打ち合わせに同席したAくん。C社のEさんはいかにもキレる感じのビジネスマン。信頼してもらえるよう、自分も何か爪痕を残したい!と張り切ってその場に臨んだAくんですが……。

Aくん アイコン

Aくん「本日のアジェンダはこちらです(言えた!)」

Eさん アイコン

Eさん「この企画は御社とアライアンスを結ぶことで、最大のシナジーが得られると期待しております。お互いの蓄積されたナレッジを活かしましょう」

B子先輩 アイコン

B子先輩「よろしくお願いいたします。今回の企画はフェーズごとにしっかりコンセンサスをとりながら、進めていきたいと思います」

Eさん アイコン

Eさん「弊社の既存スキームも取り入れることができるのではと考えています。そのレギュレーションについては、別途資料をお送りします」

Aくん アイコン

Aくん「(スキーム?レギュレーション…?メモしておいて、次の会議ではわかるように後で調べよう!)」

<用語解説>
アジェンダ:議題。
アライアンス:提携、協定。
シナジー:相乗効果。
ナレッジ:知識、知見。企業で蓄積された情報や事例などの意味で使われる。
フェーズ:段階。
コンセンサス:合意。
スキーム:計画の枠組みや仕組みのこと。
レギュレーション:規約、規則。

<3人が言っていたのは…>
「本日の議題はこちらです」
「この企画は御社と提携を結ぶことで、最大の相乗効果が得られると期待しております。お互いの蓄積された知見を活かしましょう」
「よろしくお願いいたします。今回の企画は段階ごとにしっかり同意をとりながら、進めていきたいと思います」
「弊社の既存の仕組みも取り入れることができるのではと考えています。その規定については、別途資料をお送りします」

まとめ

時代の移り変わりとともに、次々に登場し、変化していくビジネス用語。むやみやたらに取り入れて使おうとするのではなく、新しい知識や情報を取り入れようとする姿勢や、分からない時には恥ずかしがらずに素直に「分からない」、「教えて欲しい」と相手に伝える姿勢が、ビジネスマンとして大切なことなのかもしれません。
そして、吸収したビジネス用語をやみくもに使うのではなく、相手への伝わりやすさを考えて言葉選びができるのが、「デキる社会人」!ステキな先輩や上司の言い回しなども参考にして、「知っている」「使える」ビジネス用語を自分のものにしていきましょう!

知っておいて損はない!シーン別、新入社員が遭遇しやすいビジネス用語:前編
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