子どもがいてもオシャレな部屋を作る5つのコツ

まずは、なぜ「オシャレな部屋作りをあきらめてしまうのか?」を考えてみましょう。次の中で思い当たる要因はないでしょうか?

カラフルでキャラクターものが多いから
子どもがすぐに散らかすから
継ぎ足しで家具を買って統一感がないから

ひとつでも思い当たる要因があったら、話はカンタンです。次の5つの工夫を実践すれば、きっとオシャレな部屋に生まれ変わります。

(1)壁を使ってインテリアを楽しむ

インテリアを楽しむ壁

まずは、「壁」です。子どもの手の届かない高さを活用すれば、いたずらされることなくインテリアを楽しめます。壁の利用方法は……、

飾り棚を壁に取り付け小物を置く
ドライフラワーや観葉植物を飾る
ポスターや絵、タペストリーを飾る
ウォールステッカーを貼る

などなど。タペストリーやウォールステッカー、飾り棚に飾る小物は、季節で変えるのもオススメです。大きく手を入れなくても、小物を変えるだけでいつも新鮮で季節感のあるお部屋を演出できます。

(2)照明にこだわる

こだわりの照明

子どもの手の届かない高さにある照明も、こだわりを実現できるアイテムです。照明をオシャレに変えるだけで、一気に部屋の印象が変わります。

オススメは、メインの照明をシーリングライトにして、間接照明やペンダントライトで雰囲気を演出する方法。子どもが寝たら、シーリングライトを消して間接照明やペンダントライトのみにすれば、落ち着いた大人の空間になります。

(3)すぐに片付けられる「入れ物」を用意する

すぐに片付けられる「入れ物」

子どもがいると片付けてもすぐに散らかり、そのうち面倒になってしまいます。片付けが面倒になる原因は「定位置に戻さないと……」という意識があるからです。毎日、何度も定位置に戻すのは大変ですから、“ひとまず入れておく用”の入れ物を用意してみましょう。片付けのハードルがグッと下がります。入れ物は、子どもが雑に扱っても壊れにくく安全な素材がオススメです。

(4)オシャレに見えるおもちゃは飾る

オシャレに見えるおもちゃ

おもちゃは、どうしても生活感が出てしまいます。でも、オシャレな部屋にしたいからといってすべてを隠す必要はありません。オシャレに見えるおもちゃは、インテリアとして積極的に使いましょう。例えば、木のおもちゃは柔らかい色合いでかわいい物が多いので、出しっぱなしでも部屋の雰囲気を壊しません。

(5)長く使う子どもの物は「シンプル」を基準に選ぶ

シンプルなデザインの子供用の椅子

食器でも椅子でも、子ども用はカラフルなものやキャラクターものが多く、統一感がない部屋になりがちです。長く使う子どもの家具は、シンプルさを優先して選ぶと、統一感が崩れなくてオススメ。例えば、食事する際に使う子ども用の椅子は、大きくなっても使えるタイプが多いので、ダイニングテーブルや他の椅子に合わせた色を選びます。

【部屋別】オシャレな部屋作りのアイデア

ここまでは、すべての部屋で使えるコツをご紹介しましたが、部屋ごとにアイデアをプラスすれば、さらにオシャレな部屋に変わります。間取りの関係で難しい場合もありますが、マネできそうなところはぜひ参考にしてください。

●リビング

リビングのキッズスペース

リビングをオシャレにするためには、“おもちゃをどうするか”がポイントになります。あちこちにおもちゃの置き場がある場合は、置き場所を見直しましょう。おすすめは、1カ所におもちゃを集めた「キッズスペース」を作ること。おもちゃの棚や絵本棚、おままごとキッチンなどをすべて同じスペースにまとめれば、キッズスペースの完成です。キッズスペースにおもちゃがあれば、子どもは自然とその近くで遊ぶようになり、散らかりにくく片付けやすくもなります。

●寝室

寝室

子どもと一緒に寝ている方も寝ていない方も、ここは自分の好みを最大限に出せる場所。なぜなら、寝る前の絵本や着替えのセットぐらいしか、子どものものを置かないですむからです。安全面にだけ注意して、好きにコーディネートしてみましょう。

もし、寝室にスペースがあれば、寝室兼書斎にするのもオススメです。どうしても家全体が子ども中心の部屋作りになってしまいがちなので、1カ所でも自分の自由にできる場所があるのは嬉しいものです。

●玄関

下駄箱の上にオシャレな小物を飾る玄関

玄関は空間が狭いので、少し物を置くだけでごちゃごちゃしやすく、生活感が出やすい場所です。生活感をなくすためには、できるだけ物を少なくしたいところ。玄関に収まりきらない靴やおもちゃは、思い切って処分するか移動させるかして見直してみてください。意外と“なくても困らない物”も多いはずです。物を見直したら、靴箱の上や照明でオシャレを演出しましょう。

●子ども部屋

オシャレなミニテントを置いた子ども部屋

子ども部屋は、基本的には子どもの意見を優先させましょう。例えば、子どもが好きな色でまとめれば、子どもが気に入った空間になります。また「大きな黒板やホワイトボードを壁につける」「オシャレなミニテントを置く」など遊び心があるインテリアは、子どもが喜びます。

子どもも大人も楽しめる部屋作りを!

今回は、家族で暮らす部屋作りのコツをご紹介しました。子どもがいれば、多少カラフルで散らかってしまうのは仕方のないことです。でも、あきらめなければ、アレンジ次第でいくらでもオシャレにできます。今回、ご紹介したコツを参考に、大人も子どもも快適に過ごせるオシャレな部屋を作ってみてくださいね!


文:堤ひなこ、編集:木谷宗義/type-e