①車を運転していて「衰え」を感じますか?

近年、超高齢社会である日本では、ドライバーの高齢化に伴う事故が大きな問題になっています。
70歳以上の人が車を運転する場合、加齢に伴って生じる身体機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがある時には、安全を確保する一手段として、「高齢運転者標識」を付けることが努力義務とされています。(道路交通法第71条の5第3項等)
対象年齢は2002年に75歳以上から70歳に引き下げられました。

高齢運転者標識
(左)2011年から
(右)1997年から ※2022年2月現在も使用可能

アンケートでは、65歳以上で普段、車を運転するという方に、「最近運転していて以前と比べて衰えてきたと感じることがあるか」をお伺いしたところ、「はい」と答えた方が49.6%と約半数にのぼりました。実際に衰えを感じることについては「後方確認などが見づらい」が一番多く、次に「歩行者に気づくのが遅れる」という結果でした。

回答数=2,539(複数選択)

②安全運転や、運転に関する認知機能について、調べたことはありますか?

漠然と不安を感じているだけでなく、「実際にインターネットなどで安全運転や運転に関する認知機能について調べたみた」という方がどのぐらいいるのか伺ったところ、全体の約22%でした。 調べてみたきっかけとして一番多かったのは、「免許更新の時」、続いて「交通事故に関するニュースを見た時」「自分や家族の運転が不安になった時」が選ばれており、事故の危険が心情的に大きくクローズアップされた時に、情報収集という行動に結びついているようです。

回答数=6,058(複数選択)

インターネットなどで情報を調べるほかにも、身近な人にご自身の運転について、客観的な意見を定期的に聞いてみるのも良いかもしれませんね。

③高齢の家族が車を運転することへの不安がありますか?

高齢ドライバーの課題は、ドライバー自身だけでなく、家族の課題となる場合もあります。高齢ドライバーの家族が「そろそろ運転免許を返納してほしい」と考えていても、ご本人の意向と合わないことも…。
アンケートでは、車を運転している65歳以上の家族がいるという方に「不安があるか」をお伺いしたところ、8割近くの方が「不安がある」と回答。多くの方が、65歳以上の家族が運転することに対して、万が一の心配を抱えながら過ごしている状態のようです。

最近では安全運転を実現するために、身体機能や認知機能を改善する効果があるツールやプログラムの開発が進められています。「このようなツールがあれば、65歳以上の家族にすすめたいか」をお伺いしたところ、「無料であればすすめる」という方が64.3%、「有料でもすすめる」という方が18.1%と、「すすめたい」という考えが合わせて8割を超える結果となりました。高齢の家族が運転を続けることへの不安と、その解決策を求める気持ちがしっかり数字に表れていると言えるでしょう。

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回答数=3,733

アンケート実施概要

  • ●調査実施期間:2021年12月15日(水)~2022年1月5日(水)
  • ●調査方法:インターネット
  • ●調査対象:SOMPO Parkに会員登録しているユーザー 16,870人

出典
「高齢運転者標識を活用しましょう!」(警察庁)
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/hyoshiki.html