著者
作家。神戸生まれ。オタク格闘家との出会いから結婚までを綴った『59番目のプロポーズ』でデビュー。同作はTVドラマ化・漫画化もされた。
著書に『生きづらくて死にそうだったから、いろいろやってみました。』(講談社)、『自分も傷つきたくないけど、他人も傷つけたくないあなたへ』(KADOKAWA)、『ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法』(幻冬舎文庫)、共著に『田嶋先生に人生救われた私がフェミニズムを語っていいですか!?』(KADOKAWA)他、多数。
【要点1】
本書は、男尊女卑がはびこる「ヘルジャパン」を女性が生き延びるための実用書であり、「モヤる言葉」や「ヤバイ人」に対応するための「言葉の護身術」が書かれている。
【要点2】
女性の昇進を揶揄してくる人がいる。自分の態度が問題なのかと悩む人もいるだろう。しかし問題があるのは100%、発言する側だ。それでも迷った際には、「それ私が男だったら言うか?」という視点で考えてみよう。
【要点3】
突然説教をしてくる人々は、自分が気持ちよくなりたいだけなので、笑顔で返すことで調子に乗らせてはいけない。女性は「反射的に笑顔を出すクセ」をやめよう。
要点を読んだらクイズに挑戦して、
ポイントをGETしよう!
レビュー
「女子力磨けば結婚できるよ」「私だったら笑顔でかわすけど」……。本書には日常生活で出会う「モヤる言葉」や「ヤバイ人」へ、瞬発力をもって対応するためのコツが書かれている。なにか「モヤッ」とした際にとっさにやりすごしてしまい、後から思いだして引きずることもある要約者には、非常に有益な内容であった。
「ルッキズム」や「善意をベースにしたお節介」など様々なトピックスが展開されている。自分が被害者になるケースだけでなく、自分自身が「モヤる言葉」を発する、あるいは「ヤバイ人」になってしまうことへの抑止力にもなると感じた。その意味では老若男女問わず刺さるところがあるだろう。
フェミニズムがベースにありながら、多彩な切り口で現実に起きがちな種々の問題を扱っている。近寄りがたいように感じるかもしれないが、そんなことはない。「ヘルジャパン(男尊女卑がはびこる日本のこと)」や「膝パーカッション(何度も膝を打つほど賛同すること)」といった著者独特の造語が使われ、懐かしい漫画やアニメのキャラクターになぞらえるなど、とても軽快な文体で書かれている。ぐいぐいと読み進めることができるだろう。
蔓延するセクハラや女性蔑視発言などに対して、終わらない戦いに無力さを感じる時もある。しかし著者は「時代は確実に変化している」と断言して、頑張るための背中を押してくれる。「一人一人の声が社会を変えていく」という実感をこめて書かれた本書は、まさしく、「女性が生き延びるための実用書」なのだ。
※本要約は、過去に作成した要約を最新版に合わせて一部再編集したものです。
作家。神戸生まれ。オタク格闘家との出会いから結婚までを綴った『59番目のプロポーズ』でデビュー。同作はTVドラマ化・漫画化もされた。
著書に『生きづらくて死にそうだったから、いろいろやってみました。』(講談社)、『自分も傷つきたくないけど、他人も傷つけたくないあなたへ』(KADOKAWA)、『ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法』(幻冬舎文庫)、共著に『田嶋先生に人生救われた私がフェミニズムを語っていいですか!?』(KADOKAWA)他、多数。
シェアする