周辺主要都市~伊賀へ

三重県伊賀というと、新幹線の主要駅や空港がないので、県外からはどのようにアクセスすれば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。実は、三重県は名古屋や京都から車で1時間台と、近畿地方の主要都市からドライブ圏内なのです。京都や大阪、名古屋などまで新幹線で、または愛知の中部国際空港セントレアへ飛行機でアクセスし、そこから車で動くのが便利でオススメ。今回は空港でも遊べるコースを選択して、セントレアを起点に移動することにしました。

子どもから大人まで楽しめる!フライト・オブ・ドリームズで飛行機三昧

まずは、旅の起点となる愛知県の中部国際空港セントレアへ。実はここには、子どもから大人まで、飛行機好きや旅好きにはたまらない無料のフライトテーマパークが隣接されているのです。

ボーイング787初号機が展示されているフライトテーマパーク内の様子

空港のメインターミナルから直結した複合商業施設に入ると、まず目の前に現れたのは、巨大なボーイング787初号機の実物機!タイヤや翼の構造を間近で眺めたり、中に入ってコックピットの様子を観察することができます。実物の旅客機をここまで間近で見られるチャンスはほとんどありません。まるで飛行機の格納庫に入ったような気分で、大人でもワクワクします。

施設内のアスレチック

「c」といわれるこのエリアには、他にも実際のパイロットが訓練に使うという超本格的フライトシミュレーター「LUXURY FLIGHT」(有料・要予約)や、映像やパネルで飛行機や空港について楽しく学べる展示エリアも。更に、滑走路を模したターザンロープや、雲の上をイメージした巨大アスレチックなどもあり、子どもたちもめいっぱい遊ぶことができました。

本物のコクピットの様なフライトシュミレーター内の様子

NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町

さて、セントレアから車に乗り換え、いよいよ伊賀へ。休憩を含めても2時間程度の道のりです。伊賀上野の街に入り、入り組んだ路地の間に昔の商家や石垣が並ぶエリアへと車を進めます。小さな駐車場に車を停めて路地を歩くと、今回宿泊する宿「NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町」があります。

趣あるホテルのエントランス

なんだか江戸時代にタイムスリップしたかのよう!?それもそのはず、伊賀上野の街は、江戸時代に城下町として栄えた場所。この宿も、かつての生薬問屋や材木店、町屋など江戸時代~明治時代に建てられた歴史的建造物をリノベーションしたものなのだとか。

明治時代の材木店を改装した歴史ある宿泊棟の外観

私たちが宿泊したのは、明治時代の材木店を改装したMITAKE棟。設備は近代的に整えられているものの、外観の虫籠窓(むしこまど)や親子格子、天井の梁や屋根と天井の間にある「つし」を改装した寝室などに当時の名残が感じられ、建物に宿る歴史の深さを知ることができます。

リノベーションされた室内の様子

伊賀のグルメに舌鼓

夕食はフロントのあるKANMURI棟にて。趣のある日本庭園にある建物は、江戸時代に生薬問屋として使われていたもの。木造の温かみが伝わる屋内は浴衣で寛ぐのにピッタリでした。

ライトアップされている日本庭園にある家屋

伊賀牛や地元で採れた野菜をふんだんに使ったコースは素材の旨味と甘味が凝縮されていて、身体の中からキレイになれそうです。そして、感動したのは地酒の美味しさ。中でも、三重県名張の日本酒「参宮 純米吟醸アンプレヴュ」は、フルーティーで香り高く、まるで白ワインを飲んでいるよう!日本酒が苦手という方でも、とても美味しくいただけます。フレンチやイタリアンにもピッタリなので、今回のコースとのペアリングも完璧でした。

伊賀牛と付け合わせの地元野菜

伊賀上野の城下町へ

柔らかな光が窓から差し込み目覚めた朝。宿で手配した、その名も「忍力車」に乗って、城下町・伊賀上野の散策に出発です。忍力車を引いてくれるのはこの街に精通したベテラン車夫さん。伊賀は江戸時代、築城の名手と呼ばれた藤堂高虎(とうどうたかとら)によって建てられた伊賀上野城の城下町として発展しました。碁盤目状に整備された城下町は、今なおその雰囲気を残し、古き良き佇まいを伝えています。

忍者車から見る車夫さんの背中と街並みの写真

まず立ち寄ったのは伊賀茶を扱う老舗「むらい萬香園」。気さくなご主人が迎えてくれます。先々代は伊賀流忍者を研究し、忍者塾を開いたことでも有名なのだそう。子どもたちは忍具のコレクションや忍者グッズのお土産に興味深々。ご主人のお話を聞きながら、温かい伊賀茶と食べる忍者パフェも格別でした。

街を散策していると、街のあらゆるところで忍者をモチーフにしたトリックアートを見ることができます。さすがは忍者の街。ぜひ忍者になりきって撮影を楽しんでみては。

忍者のトリックアートを背景に忍者になりきって写る男の子

小腹が空いた私たちは、古い家屋を改装したおしゃれなカフェ「ハナモリコーヒースタンド」で伊賀産のうるち米を使ったもっちり揚げパンをテイクアウト。外はカリッと中はもっちりした揚げパンとコーヒーは至福のおやつでした。おしゃれな雑貨や伊賀の特産物も購入できるので、お土産を選ぶのにもピッタリです。

古い家屋を改装したおしゃれなカフェ「ハナモリコーヒースタンド」の外観

その他、伝統の組み紐の技術を体験できる工房や昔ながらの武家屋敷など。城下町の歴史と文化をたっぷり味わうことができました。

伊賀上野城で忍者三昧

忍力車の散策が終わると、いよいよメインテーマの「忍者」に迫るべく伊賀上野城内の「伊賀流忍者博物館」へ。城までは車で15分ほどの距離です。

伊賀上野城の天守閣

伊賀上野城は、戦国時代~江戸時代に活躍した藤堂高虎によって建てられた城。天守閣は再建されたものですが、遠くからでも眺められるその優美な姿は「白鳳城」とも呼ばれています。

少し引きで見る伊賀上野城全体の写真

城の敷地に入ると、どこからともなく戦国武将たちが現れました。法螺貝を吹きながら練り歩く武将たちがお城の雰囲気とマッチしています。

伊賀上野城にいる戦国武将たち

忍者博物館では、まず忍者の隠れ家を再現したからくり忍者屋敷に潜入。仏壇の下に抜け道があったり、壁が開いて裏側に隠れられるようになっていたり、天井には隠された階段があったりと、あっ!と驚く仕掛けが次から次へと出現します。これには子どもも大人も大興奮でした。

忍者博物館で仏壇の下の抜け道を見つけた男の子

続いて、隣接する屋外舞台では、伊賀流忍者たちが忍術を実演してくれる迫力満点の忍者ショーがはじまります。百発百中の手裏剣技や剣術、手斧や火矢を使ったハラハラドキドキの立ち回り。手に汗握る展開に観客全員から大きな拍手が上がりました。

信楽焼の里へ

忍者の世界をたっぷり楽しんだ後には、伊賀上野の中心部から少し離れ、郊外へ車を走らせます。緑が多くのどかな田舎道を走っていると、あちらこちらに、どこかで見たことのある狸たちの姿が。伊賀の近くには、狸の置物でおなじみの「信楽焼」の里があります。

「信楽焼」の里のたぬきの焼き物

この近辺にはたくさんの工房が軒を連ね、信楽焼の器や置物をお土産に選ぶのも楽しいところ。大小無数の狸たちがこちらを見つめているのがなんだか微笑ましくて、そのうちの一軒「山上陶器」へ入ってみました。狸の置物だけでなく、味のある器や箸置き、マグカップなどがたくさんありました。記念に一ついかがでしょうか。

沢山置かれている大小のたぬきの焼き物

ランチにはもっちり手打ち蕎麦を

伊賀周辺には蕎麦の美味しい店がたくさんあります。ランチにはぜひ、手打ち蕎麦の名店「黒田園」の蕎麦はいかがでしょう。石臼挽きと粗挽きを組み合わせた九一蕎麦は、もっちりとした食感につるりとした喉ごしで、温蕎麦も冷蕎麦も、どちらも甲乙つけ難い絶品です。

「黒田園」のお蕎麦の写真

旅のおわりに

さて、今回は、「忍者」を大きなテーマとして、伊賀の歴史や文化を感じられる旅に出掛けました。子どもたちの好きな忍者でしたが、城下町の情緒やグルメ、歴史的建造物での滞在など、大人にとっても魅力的なステイでした。主要空港からアクセスしたことで、起点の空港でも遊べ、なおかつ車なので移動は便利。満足度の高い旅となりました。

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・中部国際空港セントレア フライトオブドリームズ
https://www.centrair.jp/service/flightofdreams.html

・NIPPONIA HOTEL 伊賀上野城下町
https://www.vmg-igaueno.com/

・むらい萬香園
https://www.igaportal.co.jp/store/1864

・ハナモリコーヒースタンド
https://www.cafe-hanamori.jp/

・伊賀上野城
http://igaueno-castle.jp/

・伊賀流忍者博物館
https://www.iganinja.jp/

・山上陶器
https://www.yamajyou.com/

・黒田園
https://kurodaen-shigaraki.com/