オートキャンプ場の探し方、選び方

オートキャンプ場は広い場所を必要とするので、一般的に市街地から離れた場所に作られています。とはいえ、行きづらい場所ばかりではなく、たとえば東京なら、1時間もドライブすれば様々なオートキャンプ場に行くことができます。

(1)オートキャンプ場を探すには予約サイトを使う

キャンプ場に多くの利用者が来場している

オートキャンプ場を探したり予約したりするのに、もっとも簡単なのは予約サイトを使うことです。大手の予約サイトを使えば、ホテルや旅館の宿泊予約をするのと同じ感覚で、オートキャンプ場を見つけて、予約することができます。

(2)設備が充実していれば初心者も安心

初心者の人ならば、設備の充実したオートキャンプ場を選んでおくと安心です。チェック項目はトイレ、お風呂、そして電源環境など。

かつては、キャンプ場のトイレといえば和式で汲み取り式が多かったものですが、今は洋式水洗トイレが一般的に。温水洗浄便座を備えるキャンプ場も珍しくなく、トイレ環境に不安のある人にも安心です。

キャンプ場に設置されているトイレなどの施設

大自然の中で、さらにのんびり過ごしたければ、温泉や温浴施設を併設したオートキャンプ場を選ぶといいでしょう。

意外と見落としがちなのは、AC電源です。電源があれば、スマートフォンの充電はもちろん、ちょっとした調理器具などを持ち込んで使うこともでき、より快適なキャンプが楽しめます。最近ではWi-Fi完備のオートキャンプ場も増えているので、ワーケーションをしてみるのもいいかもしれません。

何を持って行けばいいの? 用品のレンタルはある?

いろいろな道具を買いそろえるのも、キャンプの楽しみのひとつ。でも、最初からたくさんの道具を買いそろえるのは大変ですし、そもそも何を買っていいかもわからないものです。これからオートキャンプにチャレンジする人には、次の3ステップで楽しむことをオススメします。

(1)初めてなら手ぶらでもOK!

並ぶテントや車

今は、ほとんどのオートキャンプ場がレンタル用品を用意しています。まずは手ぶらでオートキャンプに行って、レンタルでキャンプを楽しんでみてください。その体験を通じて、「これは自分で持っておきたい」「これはレンタルで十分」「もっとこんな道具があれば……」と、買うべき道具を見極めていけばいいでしょう。

(2)こだわりたい物から順番に買いそろえよう

キャンプ道具一式

テントやタープ、調理器具、テーブル……と多岐にわたるキャンプ用品。あれもこれもほしくなってしまいますが、「こだわりたい物」から購入していくのがオススメです。

リビングルームを備えたテントで家族と楽しみたい、ゆったりしたチェアで過ごしたい、ダッチオーブンで手の込んだ料理に挑戦したい……と、こだわりポイントを優先して買って、不足している部分をレンタルすれば、一気に大きな投資をする必要がありません。

(3)便利なレンタルを活用する

車と張られたテント

オートキャンプの実践を重ねて、ある程度のキャンプ用品が揃っても、レンタル用品はあなたの味方です。使用頻度の低い道具や、大きさや重さからクルマへの積載が大変な道具は、ずっとレンタルで済ませるという手もあります。

また、買おうかどうしようか迷っている道具をレンタルで試して、使用感を確かめるのも大いにあり。タープテント、ハンモック、燻製機など、レンタル用品を活用してキャンプの楽しみを広げていきましょう。

3つのルールを守って楽しもう!

オートキャンプを楽しむのに、特別なルールはありません。自分のペースで、自然の中で過ごす時間を満喫してください。ただし、周囲の利用者や施設運営者に迷惑をかけないよう、基本的なマナーや施設独自のルールを守って過ごすことは大切です。

(1)火の取り扱い

木で火をつけている様子

安全のため、火の取り扱いに注意しましょう。たとえば、焚き火と聞くと、地面に薪を組んで火を付けるイメージがあるかもしれませんが、そのような直火がOKのキャンプ場とNGのキャンプ場があります。直火NG、花火NGなどキャンプ場独自のルールがあれば、それに従いましょう。

(2)深夜早朝は静かに

深夜のキャンプ場

夜空をのんびり楽しみたい人もいれば、早朝の散歩を楽しみにしている人もいます。どちらもお互いに迷惑をかけないよう、深夜や早朝は静かに活動しましょう。特に夜はお酒が入ると声が大きくなりがち。深夜の騒音はトラブルにもつながるので、深酒しないよう気をつけましょう。

(3)後片付けを忘れずに

後片付けがされたキャンプ道具

ホテルや旅館とは違い、自然の中で過ごすのがキャンプです。次の利用者が同じように自然を楽しめるよう、持ち込んだものはきちんと片付けて帰りましょう。ごみは、キャンプ場のルールに従って処理しましょう。

マナーを守ってと言うと、うるさく感じるかもしれませんが、ほとんどは普段の生活でも気をつけたい項目です。まわりに迷惑をかけないこと、それだけ気に留めておけば問題ありません。大自然の中で過ごす時間は尊いものです。ぜひ、オートキャンプを存分に楽しんでください!


編集:木谷宗義/type-e
文:重森大