「デートカー」という単語もあったほどデート向き

バブルが弾ける前、デートといえばクルマで出かけるのが定番でした。
2ドアでスポーティなルックスと操縦性能、そして若者にも手が届く価格のクルマ、俗に言う「デートカー」が流行した時代があったのです。
そしてユーミンやサザンといったJ-POPの楽曲をカセットテープに編集してデート中のクルマで聴く、これが定番でした。
娯楽の選択肢が少なかった、ということなのかもしれませんが、クルマは親世代にとって青春を楽しむためにほぼ不可欠と言っていい小道具でした。景色と音楽を楽しみ、会話を弾ませるのに必要かつ重要な舞台装置だったのです。
実は、それは時代が変わっても同じなのではないでしょうか。
コミュニケーションを盛り上げてくれるアイテムを積極的に活用できたらいいですね。
もちろん家族でお出かけする際にも、クルマであれば小さい子供がいても他人の目を気にせず、目的地までワイワイ盛り上がって過ごせます。

一人になって気分転換したいとき、どうします?

恋人や家族とのコミュニケーションが大切な一方で、一人になるためにクルマを使う、ということもあります。
運転席でハンドルを握る一人の時間。神経が運転操作を優先せざるを得ないので、結果的に雑念を払って仕事のストレスなどから一時的にでも開放され、気分転換につながります。
またドライブで海へ向かうのはデートだけではありません。悩み事があるなら、一人で波の音を聞きに行く。スッキリして帰る。これもドライブならではの効能です。カラオケ替わりに大声を出して歌っても問題なし。
移動するプライベートルームとして、いろいろな使い方ができるのです。

土地勘や方向感覚がより正確になる

電車移動だけだと、例えば都内の地理も路線図のような形で脳内にインプットされます。
広がる「面」としての距離や方角の把握のためには、クルマで移動して土地勘を育むのがいちばん。
もちろん自転車やバイクでもそうした地理感は身につきますが、雨の日風の日など天候に左右されるのがネック。あとは道路の一方通行なども、歩行者の立場だと無頓着になりがちですが、運転をするとシビアに認識するようになります。
タクシーで帰宅する際も道順指示などが的確になり、あやふやな道案内で運転手さんを困らせたりすることも減らせます。

都内の地理イメージイラスト

キャンプに行くならやっぱりクルマ!

様々な目的地にドアツードアで行けるクルマ。昨今ブームのキャンプに行くのにも、クルマで出かけたいですね。
レンタカーで済ませれば合理的でいい、というのも一理ありますが、帰り(返却)の時間を気にしなくてもいい、道具を積みっぱなしにもできるなど、所有するほうが何かと便利です。
思い立ったらいつでも行ける、というある意味心のゆとりも手に入るかもしれません。

寄り道と発見。自由って楽しい!

街中を歩いて散策するのも楽しいですが、行き先も決めずにクルマを走らせて、気になったスポットに停めて新しいモノ・コトに出会える楽しさも格別です。
行動半径が広がると興味関心の範囲も広がって、毎日がより充実するでしょう。
眺めのいい場所にあるカフェやレストラン、自然公園、道の駅、様々な記念館、出会いは至るところにあります。
クルマをのんびりと走らせて、日本の里山の風景を味わうのもいいですね。
歩きだとちょっと遠くて興味が湧かなかったけれど、クルマで行ってみたらすごく面白かった、という場所は全国至る所にあります。

経済的な事情はもちろん理解できますが、それと同等、あるいはそれ以上の「何か」がクルマをドライブする行為にはあるのではないでしょうか。
自由に移動できるクルマの楽しさ、自分好みのプライベート空間を手に入れる喜びについて、考えてみませんか。